愛知県は、うずら卵の生産量で全国シェア6割を誇る日本一の生産地です。しかし、いま、国産うずら卵業界は深刻な課題に直面しています。円安による飼料価格の高騰や生産者の高齢化、さらには学校給食での誤嚥事故や鳥インフルエンザ流行による需要減少など、市場環境は厳しさを増していました。アクアリングはこうした状況を踏まえて、“うずら卵業界の未来をつくる”という視点で、課題解決へのアプローチを模索しました。
Oneness for good design.
Moving toward to
a better future together.
うずら卵加工食品開発プロジェクト
うずら卵の新たな価値創出と消費拡大を目指す食品開発プロジェクト
- Client
- 天狗缶詰株式会社
- Scope
- リサーチ, WEBサイト新規構築, コンテンツ企画・開発, 戦略策定・要件定義, ユーザーインタビュー実施, ユーザーテスト実施, プロトタイピング, イベント企画・運営, 映像制作, 写真撮影, グラフィック制作, ロゴ制作, ライティング, リアルメディア（パンフレット・カードなど）制作, WEBサイト運用支援, Web広告活用支援, ソーシャルメディア活用支援
天狗缶詰株式会社は、昭和24年からつづく、業務用・給食用缶詰やレトルト食品を製造している老舗食品メーカーです。うずら卵の水煮やおでん缶などで知られる同社は、地域のうずら卵生産者が市場縮小や需要減少といった課題に直面する中、そうした状況を打開すべくアクアリングと協業し、「うずら卵の新たな価値創出と消費拡大」を目指す商品開発を進めました。
これらの課題に対しアクアリングは、天狗缶詰株式会社とともに、「うずら卵の摂取を習慣（HABIT）に」という想いを込めた新ブランド「UZU-HABI（ウズハビ）」を開発。うずら卵そのものの価値を伝えるため、“うずら卵を主役に”据えた商品づくりを進めました。良質なタンパク質摂取サポート食の「UZU-HABI DELI」、ギルトフリーな新感覚スイーツの「UZU-HABI SWEETS」を展開。メニュー開発では30回以上の試作を重ね、同時にクラウドファンディングを2度実施しました。これにより、消費者から直接的なフィードバックを収集し、味やパッケージ、商品ストーリーの改善に反映しました。
クラウドファンディングの結果、合計521名の支援者を集め、86%が「美味しい」と評価するなど、うずら卵を手軽に美味しく楽しめる点が消費者に支持され、高い評価を得ました。この成果を踏まえ、新たなうずら卵ファン層を獲得するためにECでの一般販売を本格的にスタート。
今後は、実店舗への販路拡大支援や新商品の開発も計画しており、アクアリングは天狗缶詰株式会社と連携しながら、うずら卵業界の活性化と消費拡大に向けてさらなる挑戦を続けていきます。
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