Oneness for good design.
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a better future together.

オウンドメディア「DRIVEN BASE」

「できてない」を「できる」に変えていく。ワクワクで人と企業をつなぐオウンドメディア

Client
DENSO
Date
2023.10
Scope
WEBサイト新規構築, WEBサイトリニューアル, コンテンツ企画・開発, 戦略策定・要件定義, ユーザーテスト実施, ワークショップ実施, 写真撮影, グラフィック制作, イラスト制作, ロゴ制作, ライティング, 多言語対応, WEBサイト運用支援, Web広告活用支援

ブランドパーパス「できてないだらけって、ワクワク」を掲げ、実現力のプロフェッショナル集団として日々進化を続けているデンソー様。その歩みとともに、2020年に立ち上げたオウンドメディアもアップデートを重ねており、アクアリングも戦略策定やサイト改修、運用など幅広く伴走させていただいています。

ブランドパーパスに表されるように、デンソーには、未来や世界をワクワクした眼差しで見つめ、「できてない」を「できる」にするため本気で試行錯誤する人々がいます。そしてその軌跡には、有益な知識や経験、心を動かす熱量が詰まっており、これらはデンソーのオウンドメディアにおける提供価値の核になりうると考えています。

単なる情報発信の場ではなく、訪れた人が未来にワクワクでき、出会いに意義を感じてもらえる。そんな場所にしていくことを目指しています。

オウンドメディアの始まり

デンソーのオウンドメディアは、協業や採用といった仲間づくりのために攻めの情報発信を行う場として、2020年の企業サイトリニューアルと合わせて立ち上がりました。広報渉外部様とアクアリングで戦略策定や運営計画を行い、ワークショップや検証を重ねて、単なるニュースではない「ストーリー」に落とし込んだ記事発信をパートナーの協力を得てスタートしました。立ち上げ期は発信本数やPVといった定量的課題がありつつも、記事1本1本のパワーで定性的な成果(協業の問い合わせ、メディアへのリーチ、営業活用など)が積み重なっていき、発信の力を実感。現在まで続く、質を意識したコンテンツづくりの基盤が出来上がりました。

新メディア「DRIVEN BASE」へとパワーアップ

立ち上げから1年半ほど経った2022年、デンソー社内からもオウンドメディア運用への期待値が上がるとともに、関連部署の横連携を強化し、本質的かつ一貫した情報発信基盤をつくることが一つの課題となっていました。そこで、広報渉外部様だけでなく人事部・事業部の方にも参画いただき、各メディアの役割整理を含めたコミュニケーション戦略の策定をスタート。その結果、企業サイトから独立したメディアとして、「DRIVEN BASE」を立ち上げることになりました。

 

戦略策定の過程では、ワークショップを活用して課題やアイデアを共有しあいながら部署の枠を超えて意思を統一。アクアリングもファシリテーションやリサーチ、ペルソナ・CJMの作成、コンテンツ企画など多岐にわたって伴走しました。制作においては、特にカテゴリやメディア名、ロゴ・タグラインといった普遍的なクリエイティブにおいて、メディアの提供価値の根源である「できてないだらけって、ワクワク」を体現できているか、試行錯誤しながら形にしていきました。

メディアの成長に伴う課題の変化

DRIVEN BASEの運用がスタートし、定量的な成果も出始めメディアの認知や影響力の高まりを実感する一方、増えてきた初訪者や、デンソーの事業領域と距離のある層が見ても、興味を持って入っていけるメディア・コンテンツを作っていくことが次なる課題となりました。そこで、まずは既存サイトのUIを見ながら、初訪ユーザーになりきるとどんな問題が生まれそうかチームメンバー全員で仮説出しを実施。さらに、アクセス解析も参照しながらメディアの前後を含めた行動フローを洗い出した上で、改善すべき点とアイデアをセットにした方針をまとめ、要件を整理していきました。

デンソーが描く未来が掴みやすいメディアへ

結果として、クリエイティブの方向性はそのままに、情報設計・UIのアップデートを実施。キーとなるのは、カテゴリとは異なる「社会の興味関心軸」で記事をまとめた特集ページの新設です。文脈を明確にし、各記事を立体的に眺められることでデンソーが描く未来の全体像を掴みやすくすることを目的としています。特集グラフィックはデンソーのブランドアイデンティティを守りながら、より親しみやすくアイキャッチとして機能することを目指しました。

UIにおいては、現状デスクトップからのアクセスが多いものの、今後幅広い層をカバーしていく上でモバイルでも遜色ない体験をつくることを重視しました。ラベルやフォントサイズの検証も行い、アウトプットの確度をできる限り高めています。

変化に柔軟に対応するチーム運用

また、これまでと同様、運用への伴走も重要な役割だと考えています。構築面では運用視点を活かし、例えばデスクトップとモバイルで適切な表示に切り分けられるなど、目指すユーザー体験を実現するための柔軟な仕組みを構築。運営面では、スムーズで質の高い対応を可能にする体制づくりに加え、クライアント・パートナーと協力しながら、新規コンテンツ構築や広告グラフィック制作の支援まで柔軟な動き方を実現しています。

立ち上げ当初から引き継がれている「ハッとして、グッとくる」体験を届けるという意思はそのままに、試行錯誤を重ねながらより多くの人々とつながるきっかけとなるメディアを目指していきます。

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