Oneness for good design.
Moving toward to
a better future together.

中部国際空港 セントレア

空港利用時の体験価値を高めるため、
ユーザーに向き合い続けた開発プロセス

Client
中部国際空港
Scope
WEBサイトリニューアル, コンテンツ企画・開発, 戦略策定・要件定義, ユーザーテスト実施, CMS導入, NOREN導入, Siteimprove導入, システム構築, インフラ構築, 写真撮影, グラフィック制作, イラスト制作, ライティング, 多言語対応, ローカライズ対応, WEBサイト運用支援

2005年の開港以来、日本の中心にある空の玄関として発展を遂げてきた中部国際空港セントレア様。空港利用者に寄り添うサービスや施設が評価され、SKYTRAX社※最高位の格付け「5スターエアポート」に認定されています。
世界最高水準のサービスを提供する空港の名に恥じぬよう、要所要所でユーザーテストを取り入れ、“サイト側”も終始ユーザーと向き合いながらリニューアルを実施。使い勝手だけでなく、提供する情報や機能もユーザー視点で見直し、空港利用者の満足度をさらに引き上げるサイトを目指しました。

※1989年に設立された航空輸送産業専門のリサーチ会社(英国)。世界各国の空港を対象に満足度調査を行っている。

セントレアは商業施設として利用されるシーンも多く、さらにインバウンドや送迎利用など、異なる性質を持ったターゲットユーザーが複数います。まずは、各々のユーザーがいつ、どんなニーズをもって空港サイトに訪れるか、仮説を立てて整理。さらに、その仮説を基に考えた「成功体験シナリオ」が現実と乖離したものになっていないかを、主要7か国のユーザー40名へのインタビューによって検証。サイトの目指すべきゴールをしっかり固めた上で、設計へと進みました。

画面設計・デザインフェーズでは以下のポイントに留意し、空港各部署からのさまざまな改善要望を整理しながら形にしていきました。

「成功体験シナリオ」を踏まえた構成・導線設計
新ターミナルの情報追加を踏まえた構成や検索UIへの適応
ユーザーの閲覧環境がPCからスマートフォンに大きくシフト(モバイルファースト)

ワイヤーフレームができた時点で、プロトタイピングツールを用いてユーザビリティテストを実施。被験者にスマートフォンの実機で操作してもらいながら課題を洗い出し、議論と改善を繰り返しました。

さらに、定量的な評価を得るテスト手法「NEM分析」を導入。サイト内で操作難易度が高くなっている箇所を数値化して改善に生かしました。

最後に、完成したサイトでユーザビリティテストを再度実施。前回テスト時の課題が解消されているか、成功体験シナリオで想定した通りに閲覧されるかを確認。必要な修正を経て公開を迎えました。

今回、フライト各便に詳細ページを用意。出発便であれば、“空港に到着”してからどういう行程を経て“搭乗”に至るか、目安となる時間を入れて「推奨スケジュール」として紹介。 各行程で表示しているレコメンドは、利用ターミナルやフライトの時間帯、気温差などの条件により、内容を切り替えて表示。利便性を高める施設やサービスなど、ユーザーへ新たな「気づき」を与えます。

訪日外国人の増加に合わせ、日本語サイトと各言語サイトで同等のコンテンツを用意。ただ単純に日本語サイトを翻訳しただけでなく、フライトでの「気づき」をはじめ、訪日外国人にとって必要な情報を出しわけて構成しています。
また、「観光情報」のコンテンツを充実化。さらにCentrip JapanやMATCHA、JNTOなど、外部のインバウンドメディアと連携し、国内のタイムリーな情報を提供。各言語によって連携するメディアを変え、それぞれで更新性の高い状態を保っています。

Staff

P
宮崎 篤武
PM
古田 康浩
Di
渡辺 雄大, 藤井 英一
De
林 康太郎, 青山 敦司, 磯部 哲郎
FE
高木 努, 和田 拓朗, Caily
SE
源藤 大輔, 聶 有琦, 後藤 萌, 鷲見 和久

Partner

イラスト・フロアマップ
可知 夏実
インフラ
AiO
撮影
スタジオ・ホープ, MAISONETTEinc.(スタイリング), Oh!Tiara(メイク)
翻訳・ローカライズ対応
アクアリング・グローバルストラテジー
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