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2018.07.29コラム

微博の最新情報(2018)

微博(ウェイボー、英語:weibo)は、中国における最大のソーシャルメディアです。微博は中国語で「ミニブログ」という意味を持ち、もともとは中国内の大手企業(テンセント、SOHU、SINA、ネットイーズ等)が、独自に微博事業を展開していました。しかし、2015年の上半期の時点で、新浪(シンラン、英語:SINA)が開発した新浪微博の利用者が、微博ユーザー層の69.4%を占めていたことや1、新浪微博は2014年に「微博」という名前に変更されていたこともあり、現在では、「微博」と言えば、実際には「新浪微博」のことを指しています。

利用状況

微博の傘下の「Weibo Data Center」が2017年12月に公開した微博発展報告書によると、2017年9月までに、微博の月間アクティブユーザー数は3.76億に達し、前年同期比で27%増加しています。モバイルアプリユーザーは全体の92%で、1日のアクティブユーザー数は1.65億に達し、前年同期比で25%増加しました。

図1: 2016〜2017年微博アクティブユーザー数

参考資料:『2017微博用户发展报告』(2017微博ユーザー発展報告)

また、中国互聯網絡信息中心(CNNIC)の第40回中国インターネット発展情報統計によれば、2017年6月末時点の中国インターネット利用者は7.51億人で、インターネット普及率は54.3%です。この中で、モバイルインターネット利用者は7.24億人で、インターネット利用者全体に占める割合は前年末の95.1%から96.3%に上昇しています。

weibo users graph

最新動向

i. 動画化

posting videos 

図2: 微博故事(微博ストーリー)

参考資料:『2017微博ユーザー発展報告』

動画が含まれる投稿が増加傾向にあります。微博はメディア会社と連携して専門的な動画内容を増やし、2017年4月にInstagramの「Stories」機能に似た「微博故事」(微博ストーリー)という機能をリリースしました。そのため、2017年第三・四半期での微博動画再生数は前年同期比で175%増加し、同年9月までの微博故事の月間アクティブユーザー数は4000万近くになりました。

ii. コンテンツの多様化

図形微博は、2016年以降、より長い文章(140字以上)が投稿できるよう  になりました。またユーザーが気に入った投稿、もしくは非常に有益だと感じた投稿に対し、お金を払って「头条文章」(トップ文章)をつけることができる機能が2016年にリリースされました。「头条文章」がつけられた投稿は、その投稿者に一定の収入が入るだけでなく、より多くのユーザーの目に留まることになります。一方で、ユーザーにとっては、より有益な情報を簡単に得たいというニーズに応じられるようになり、利便性が増しました。2017年1月から9月にかけて「头条文章」のついた投稿が前年同期比で90%近く増加しました。

headline article app icon headline article top page

図3:「头条文章」(トップ文章)の画面(携帯アプリ)

図4:「头条文章」のチップ機能の画面(携帯アプリ)

iii. MCN戦略

MCN(マルチチャンネルネットワーク)とは、Googleの公式ヘルプページによれば、複数のチャンネルと提携し、視聴者の開拓、コンテンツのプログラミング、クリエイターのコラボレーション、デジタル著作権管理、収益受け取り及び営業などを含むサービスを提供するサードパーティサービスプロバイダです。微博はこの戦略に力を入れ、2017年11月まで既にドラマ、音楽、化粧品、アニメなど53の分野にある1200のMCN機構と連携した上で、クリエイターやユーザーに、運営やビジネスなどのリソースを提供するようになりました。

図5: 微博と連携する一部のMCN機構

参考資料:『2017微博ユーザー発展報告』

3. ユーザー動向

・年齢別:月間アクティブユーザーの中で、30歳以下の利用者が全体の8割以上を占めています。

・男女別:性別では、男性のユーザーが女性のユーザーを上回っています。

user trend : age & gender 

図6: 微博ユーザー層年齢別、男女別

・参考資料:『2017微博ユーザー発展報告』

・地域別:都市の規模別でみると、大都市の利用者が16.2%、中核都市の利用者が26.2%、中核都市以下の地方都市の利用者が24.8%、それ以外の地域の利用者が27.8%、そして中国大陸以外の利用者が5.0%を占めていました。(図6)

・利用機器:モバイル端末を利用しているユーザーが92%です。

・月間ログイン日数:15日間以上ログインしているユーザーが最も多くなっています。

・人気分野:微博ユーザーに人気がある分野は、主にアイドル、アニメ関連、文学、株などです。また、「ワールドカップの選手の中でイケメンは誰か、奥さんのなかで最も美人は誰か」といった美女とイケメンをキーワードとしたコンテンツも人気があります。

・課金ユーザー:2017年9月までに、微博の課金会員数は473万に達し、前年同期比72%の増加を、引き続き増加傾向を示しています。女性の課金会員数が男性より多く、全体の61.8%を占めており、また、30歳以下課金会員は全体の89.8%を占めています。地域別にみると、課金会員は主に北京(10.7%)、上海(6.4%)、広州(3.0%)、成都(3.0%)に集中しています。

user trend : regional category

図6: 微博ユーザー層地域別

参考資料:『2017微博ユーザー発展報告』

微博のユーザー数は2017年に、過去最高を更新しました。ユーザー層の特徴としては、若年層や高学歴などが挙げられます。地域別に見ると、大都市の微博利用者数より、中核都市以下に居住するユーザー数の増加が目立つようになってきました。

また、課金ユーザーも引き続き増加しています。その理由の一つとして、収入の増加や消費に対する価値観の変化などを反映して、より快適で便利なサービス受けたいという人々が増加したことが挙げられます。また、コピペやリツイートではないオリジナルの情報源に価値を置く傾向が高まったこともあって、「头条文章」をつけること動きも広がっており、それが課金ユーザーの増加につながっています。

4.微博に対する規制が強化される

中国の国家インターネット情報オフィスは、短文や写真、動画などを投稿するSNSについて、それを運営する企業に対する管理規定を2018年2月2日付けで発表しました。その内容が、2018年3月20日に『微博客信息服务管理规定』(ミニブログ情報サービス管理規定)として施行されました。

今回の規定内容は主に以下のようなものがあります。

・サービス提供者はサービス提供についての許認可の取得が必要
・サービス規則の制定
・サービス内容の規定(デマや国家安全を脅かす内容などを削除する仕組みの構築)
・利用者の実名制
・ユーザー分類管理制度の制定と、国家や各地域のインターネット情報オフィスへの届出
・虚偽情報の排除
・クレーム対応の仕組みの整備
・ログ情報の保存(少なくともユーザーの6ヶ月分のログ情報)

今回の規制強化の背景には、微博上の情報がネット世論を左右するケースが増大したことがあります。既に2017年6月に中国で「インターネット安全法」が施行されていますが、政府はさらに情報統制を強化すること必要があると判断したためです。

規制強化は進んでも、莫大な数のユーザーと多様なコンテンツを抱える微博は、今後も中国内では大きな影響を維持し続けると思われます。

出典:

『2017微博用户发展报告』(2017微博ユーザー発展報告)

『第40次中国互联网络发展状况统计报告』(第40回中国インターネット発展情報統計、英語:The 40th China Statistical Report on Internet Development)、中国インターネット情報センター

『第41次中国互联网络发展状况统计报告』(第41回中国インターネット発展情報統計、英語:The 41th China Statistical Report on Internet Development)、中国インターネット情報センター

WeiboやWeChatも対象!中国のSNS規制が強化の内容と背景は?( http://china-marketing.jp/article/detail85/ )

中国SNS最新事情ーー2017年度Weibo(ウェイボー)利用状況レポート | Chaimemo(チャイメモ) ( https://chai-memo.com/2018/03/12/weibo-2/ )

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